天下一家の会事件の全貌。実際にあった詐欺事件の被害額と被害者の声とは?
- 天下一家の会事件の全貌
- 天下一家の会事件の被害者
- 天下一家の会事件被害者の声
こんにちは、副業マイスタータカハシです。
天下一家の会事件とは、内村健一による無限連鎖講(ネズミ講)事件です。
名義上は内村健一の主宰する第一相互経済研究所が主宰するものでしたが、実際には内村の個人事業に等しいものでした。
日本最大規模のねずみ講事件であり、大きな社会問題となりました。
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天下一家の事件の手口
天下一家の会では、親しき友の会や花の輪などといったさまざまな名前でネズミ講を運営していました。
ネズミ講とは、ある組織の会員となった人が、その下の子会員を勧誘し、その子会員がさらに孫会員を勧誘しという連鎖を繰り返すことで、最初の会員は自分の5世代下の会員から金品を受け取れるとした勧誘ビジネスのことです。
親しき友の会について
親しき友の会は、内村健一が1967年(昭和42年)3月に考えたネズミ講の一種です。
入会するには、先輩会員1人に1000円を贈り、第一相互経済研究所(第一相研)に1080円を払い込む必要があり、そうすると、第六順位で加入できました。
その後、自分が新規入会者4を人紹介すると順位が上がり、紹介した人たちも同じように4人ずつ紹介するとさらに順位が上がります。
第一順位になると、6代目の後輩会員1024人から合計102万4000円を受け取ることがで、入会後最終送金されるまでの受取り金額は102万5080円でした。
親しき友の会は、内村が自宅を本部として第一相互経済研究所という名前で運営しており、内村は、天下一家の思想や宗教法人「大観宮」などを掲げて自分を教祖のように見せていました。
親しき友の会は、最初は入会者も増えましたが、やがてお金をもらえない人や紹介に関するトラブルなどが表面化して社会問題になっています。
第一相互経済協力会について
第一相互経済協力会は、内村健一が1969年(昭和44年)6月に考えたネズミ講の一種です。
入会するには、先輩会員1人に3万円を贈り、第一相互経済研究所(第一相研)に1万円を払い込む必要があり、そうすると、第七順位で加入できました。
その後、自分が新規入会者を2人紹介すると順位が上がり、紹介した人たちも同じように2人ずつ紹介するとさらに順位が上がります。
第五順位になると、7代目の後輩会員2人から合計6万円を受け取ることができ、第一順位になると、7代目の後輩会員32人から合計96万円を受け取れました。
入会後最終送金されるまでの受取り金額は合計102万円です。
第一相互経済協力会は、内村が自宅を本部として第一相互経済研究所という名前で運営していました。
交通安全マイハウス友の会について
交通安全マイハウス友の会は、内村健一が1969年(昭和44年)12月に考えたネズミ講の一種です。
自分の家を持ちたいという人たちを対象に、入会金や特典を餌にして多くの人を勧誘しました。
入会するには、先輩会員1人に8万円を贈り、第一相互経済研究所(第一相研)に2万円を払い込む必要があり、そうすると、第八順位で加入できました。
その後、自分が新規入会者を2人紹介すると順位が上がり、紹介した人たちも同じように2人ずつ紹介するとさらに順位が上がります。
第六順位になると、8代目の後輩会員2人から合計16万円を受け取ることができ、第一順位になると、8代目の後輩会員64人から合計512万円を受け取れました。
入会後最終送金されるまでの受取り金額は合計528万円です。
また、入会後1年間は、第一相互経済研究所の保養所や飲食店などの無料宿泊・飲食の特典もありました。
その他、会員が死亡もしくは傷害を受けた場合3000万円を限度とする見舞金を支給する相互共済見舞金制度や、自分が勧誘した人やその下位の人から配当を受け取ることができる無限連鎖講の仕組みがありました。
しかし、これらの特典は、事業に対し生産性がなく、大衆の射倖心を煽る不健全なものであり、必ず破綻するものだったのです。
交通安全マイハウス友の会は、交通事故死などの場合には見舞い金が出るといった共済的な性質も持ったネズミ講でしたが、それはあくまで理屈上のことであり、現実には交通安全に貢献するものではなかったのです。
中小企業相互経済協力会について
中小企業相互経済協力会は、内村健一が1970年(昭和45年)12月に考えたネズミ講の一種です。
中小企業の資金繰りに困っている人たちを対象に、入会金や特典を餌にして多くの人を勧誘しました。
入会するには、先輩会員1人に50万円を贈り、第一相互経済研究所(第一相研)に10万円を払い込む必要があり、そうすると、第八順位で加入できました。
その後、自分が新規入会者を2人紹介すると順位が上がり、紹介した人たちも同じように2人ずつ紹介するとさらに順位が上がります。
第六順位になると、8代目の後輩会員2人から合計100万円を受け取ることができ、第一順位になると8代目の後輩会員64人から合計3200万円を受け取れました。
入会後最終送金されるまでの受取り金額は合計3300万円にも上ります。
また、入会後1年間は、第一相研の保養所や飲食店などの無料宿泊・飲食の特典もありました。
中小企業相互経済協力会は、中小企業者同士の相互扶助や経済活動を促進するという名目でしたが、それはあくまで理屈上のことであり、現実には中小企業者を食い物にする不正な事業でした。
畜産経済研究所について
畜産経済研究所は、内村健一さんが1970年(昭和45年)11月に考えた事業です。
前のネズミ講と違って、出稼ぎ農家の救済や消費者のために安くておいしい牛肉を提供するという名目でした。
入会するには、和牛1頭につき1万円の入会金を払う必要があり、そうすると、和牛を借りて1年間飼育できます。
その間、飼料は畜産経済研究所からもらえました。
飼育期間が終わると、飼育した牛を売り、その売り上げから、元の牛の値段や飼料代を引いた残りのお金が会員の収入になります。
入会金は、事業をやるための対価や報酬として会員からもらっていたものでした。
天下一家の事件の容疑者
容疑者は内村健一とその仲間たちです。
内村は天下一家の会や第一相互経済研究所の代表者であり、ネズミ講の主宰者・主犯格でした。
内村以外にも、天下一家の会や第一相互経済研究所の幹部や理事などがネズミ講の運営や勧誘に関与していました。
内村健一について
内村健一は、1926年に熊本県で生まれました。
第二次世界大戦では海軍予科練に入隊し、特別攻撃隊となりましたが、出撃せずに終戦を迎えました。
戦後は、飲食店や保険外交員などの仕事をしながら、1967年に自宅で第一相互経済研究所という名前で天下一家の会を設立しています。
この入院中に、保険外交員のノルマシステムや代理店制度などをモチーフにし、九州地方で盛んに行われていた頼母子講(一種の無尽に似た相互扶助制度)から天下一家の会の着想を得たと言われます。
容疑者に対する刑罰
内村健一は、脱税罪で有罪判決を受け、懲役3年執行猶予3年、罰金7億円の刑が確定しました。
詐欺罪や出資法違反の容疑は立件されませんでした。
内村健一に対する判決内容
「被告人の判示一および二の所為は、いずれも所得税法二四一条本文、一二〇条一項に、判示三の所為は同法二三八条一項、一二〇条一項三号に、判示四の所為はいずれも同法二四〇条一項、一八三条一項に各該当するところ、判示一および二の罪についてはいずれも所定刑中懲役刑を選択し、判示三の罪については懲役刑および罰金刑を併科し、判示四の罪についてはいずれも懲役刑のみを科することとし、以上は刑法四五条前段の併合罪であるので、懲役刑については、同法四七条本文、一〇条により刑および犯情の最も重い判示三の罪の刑に法定の加重をし、その刑期および所得税法二三八条二項の制限の金額の範囲内で被告人を懲役三年および罰金七億円に処し、右罰金を完納することができないときは、刑法一八条により、金一〇〇万円を一日に換算した期間被告人を労役場に留置することとし、諸般の事情を考慮し、同法二五条一項により、この裁判の確定した日から三年間右懲役刑の執行を猶予し、訴訟費用は、刑事訴訟法一八一条一項本文を適用してこれを全部被告人に負担させることとする」とし、「被告人を懲役三年および罰金七億円に処する。右罰金を完納することができないときは、金一〇〇万円を一日に換算した期間被告人を労役場に留置する。この裁判の確定した日から三年間右懲役刑の執行を猶予する。訴訟費用は全部被告人の負担とする。」
わかりやすく解説をすると下記の通りになります。
懲役3年と罰金7億円を科します。
罰金を払えないなら、1日10万円分の労働をさせます。
しかし、懲役刑は3年間は実行しないことにします。
これは、内村がもう悪いことをしないと信じたからです。
裁判でかかったお金は全部内村が払うことにします。
天下一家の事件の被害者の数と傾向
被害者の数は約112万人でした。
被害者の傾向としては、主に中小企業経営者や主婦などが多かったと言われます。
また、九州地方を中心に全国各地に広がっていましたが、特に熊本県や長野県などで多くの被害者が出たと言われます。
天下一家の事件の被害額
被害額は約1900億円でした。
内村健一はこの金で阿蘇にピラミッド型の本部ビルや全国に16の施設を建設したほか、映画製作や政治活動などにも使っていたと言われます。
天下一家の事件の被害者の声
「私は、天下一家の会に入会したことで、人生を狂わされました。私は、友人から勧められて、入会金を払って加入しました。
その時は、将来に夢を持っていました。でも、その後、配当金がもらえないことに気づきました。
私は、自分が騙されたことを認められず、さらに多額の借金をして、新たな会員を勧誘しました。
しかし、それも無駄でした。私は、借金に苦しみ、家族や友人との関係も壊れました。
私は、内村健一に対して憎しみと恨みしか感じません。彼は、私たちの夢や希望を奪った犯罪者です」
「私は、天下一家の会に入会したことで、家族を失いました。
私の父は、天下一家の会に夢中になっていました。
彼は、配当金がもらえると信じて、自分の貯金や退職金をすべて使い果たしました。
それでも足りなくなると、母や私にも入会させて、お金を出させました。
私たちは、父に反対することができませんでした。父は、天下一家の会がすべてだと言っていました。
しかし、その後、配当金がもらえなくなりました。父は、自分が間違っていたことを受け入れられず、精神的に不安定になりました。
そしてある日、自殺してしまいました。母もそれに耐えられず、心臓発作で亡くなりました。私は、両親を一度に失ってしまいました。
私は、内村健一に対して許せません。彼は、私たちの家族を壊した悪魔です」
「私は、天下一家の会に入会したことで、幸せな人生を送れませんでした。
私は、天下一家の会に入会したことで知り合った男性と結婚しました。
彼は、天下一家の会の幹部だったのです。彼は、私に優しくしてくれて、将来も安心だと言ってくれました。
でも、その後、天下一家の会が破綻しました。彼は、逮捕されて刑務所に入りました。
私は、彼を信じて待っていましたが、出所した後も彼は変わりませんでした。
彼は、また新しいネズミ講を始めようとしました。
私は、それに反対しましたが、彼は聞き入れませんでした。
彼は、私を暴力で脅してお金を要求しました。
私は、彼から逃げるために離婚しましたが、それでも追いかけられました。
私は、何度も引っ越しを繰り返しましたが、彼から逃れることができませんでした。
私は、内村健一に対して怒りしかありません。彼は、私たちの人生を台無しにした狂人です」
この事件は、多くの人々に深刻な被害を与えました。
関わった著名人
関わった著名人としては、内村健一の従軍時代の上官であった零戦搭乗員の坂井三郎がいます。
坂井は天下一家の会の広告塔にもなっており、内村から多額の報酬を受け取っていたと言われます。
天下一家の事件から学ぶべき教訓
学ぶべき教訓としては、以下のようなことが挙げられます。
お金儲けには努力やリスクが伴うことを忘れず、甘い話には用心しましょう。
情報や信頼性を確認し、安易に高収益を求めてはいけません。
ネズミ講やマルチ商法などの特徴や法的規制を知り、被害に遭わないように注意しましょう。
もし被害に遭った場合には、消費生活センターや警察や弁護士などに相談することが大事です。
まとめ
天下一家の会事件は、日本最大規模のネズミ講事件であり、多くの人々に経済的な損失や心理的な苦痛を与えました。
内村健一は脱税罪で有罪となりましたが、詐欺罪や出資法違反の容疑は立件されませんでした。
この事件から学ぶべき教訓は、お金儲けには努力やリスクが伴うことを忘れず、甘い話には用心すること、情報や信頼性を確認し、安易に高収益を求めないこと、ネズミ講やマルチ商法などの特徴や法的規制を知り、被害に遭わないようにすること、もし被害に遭った場合には、消費生活センターや警察や弁護士などに相談することです。
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